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センターについて
概要
旧霊長類研究所は、多様な学問的視点から霊長類を総合的に研究し、ひいては人間の本性の起源と進化を解明することを目的に昭和42(1967)年6月1日に設立された附置研究所であり、人間を含めた霊長類の生物学的特性の研究で多くの研究成果をあげてきた。同研究所の改編に伴い、脳科学研究を主たる内容とし、ヒトの行動特性とその進化の生物学的基盤の究明を目的とする新組織として、令和4(2022)年4月1日にヒト行動進化研究センターが設置され、霊長類研究所の3分野、2附属施設が同センターに引き継がれた。霊長類研究所がこれまで理学研究科の協力講座部局として大学院教育の重要な一部を担ってきたことを継承し、人材の育成を推進する。
施設、設備
国内のサル類の実験的研究を支える良質なリソースを創出し、供用している。NBRP「ニホンザル」の中核機関として自然状態に配慮して繁殖飼育しているニホンザルを含め、7種1,200頭のサル類を飼育している。また、15,000点以上の骨格標本や6,000点以上の分子生物学的試料など、さまざまな研究分野で利用される資試料を有している。それらを由来個体ごとにPrINTEGデータベースで管理しており、分野融合的研究を支えている。CTやMRI、次世代シークエンサーなど大型研究機器を備え、ビジターの宿泊施設や国内外学生等の寄宿舎、国際共同研究サポート体制を整えて、サル類の行動進化研究の国際的、学際的な教育研究拠点を形成している。
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